2010.7.17.潮来
空が白みかけた頃、クルマはエセハチへ到着した。下流の鉄板水門だ。ここをちょっとチェックしたら、上流のいつもの場所へ向かおう。 タイニークレイジークローラーで探っていく。鉄板ギリギリをスローリトリーブしてくると、バシャッと水面が割れた。 「フィッシュ!」 いい引きだ。グッドサイズだな、こりゃ。ん? でも少し引きが違うような…? ウッ、ヒゲだぁ。 |
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チィ、急がねば。早くしないと、あの男にポイントへ先に入られてしまう。 やっとの思いでルアーを外し、土手の上へ駆け登る。ブロロロローッ。ウッ!? この高慢チキな排気音は… 出た。神カー。いや、神だけならばまだいい。噂では今週の神カーには黒いおじさんが同乗しているというのだ。 「ぐっどもおにんぐ」助手席からどす黒い目をした男が声を発した。黒いおじさん、ヒサシである。そして神カーは上流へと消えていく。 やられた。ヒサシに先回りされてしまった。仁よ、早く戻れ。腹黒い男にポイントをみんな荒らされてしまうぞ。 神カーの後を追うように上流へ向かう。いつもの場所にはやはり神カーが止まっていた。 しかし、神は釣りをしていない。ヒサシが釣果を伸ばすまでは、釣りをせずに待っていないといけないらしい。 「いま1匹釣りましたよ。黒さんが」。チッ。俺のポイントを荒らしやがって。仕方ない。少し上流に行くか。 |
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