爆釣ヒストリー 叫び声の印象

今まで釣りをしてきた中で最高に釣れたのはいつのことだろう。
考えてみて欲しい。いつのことだと、ハッキリと言える人がどれだけいるだろうか。
その日に付いて、ぱおんはすぐに答えることが出来る。
96年の夏。
それは「おらぁーポイント」での爆釣だった。

その日は朝から快調に釣れていた。
夜明けから釣りを始めたが、夜越川、潮来花嫁さんポイントなどで6時過ぎまでに11匹のバスをキャッチ。しかも、50アップが1匹含まれている。

(もう充分に楽しんだ。)
日が高くなり始め、そろそろ汗ばむほどに気温が上がってきていた。
快晴ではない。しかし7月の北利根川はもう夏の盛りが近い。
夏のバス釣りは日が高くなっては確率が低い。朝マズメが非常に大事なチャンスであり、そこを逃すと苦戦するのは必至である。
すでに11匹のバスを手にしたぱおんが、満足して引き上げようとしたのも、以降の時間帯は期待が薄くなってゆくことを見越してのことである。
CR−Xは潮来花嫁さんポイントから川沿いの道を上流へと向かい始めた。

湖岸沿いに国道125号へ出て東京へ帰るつもりだった。霞ヶ浦本湖へ出たところで、一面に広がるアサザが目に入った。
遥か沖の方までアサザの大群生だ。

(う〜む。来週の為に、この場所を試しておくか。)
軽い気持ちだった。夏にヘビーカバーの中というのは定石である。
この大群生のエリアはどうなのだろうか。
車から降りてみると、本湖は以外と風が強かった。
真正面から吹きつけていて、完全な向かい風。護岸沿いは波立っている。
アサザは護岸から50cmくらい先から群生していて、岸際には水路のように隙間がある。
必勝のハーフスピンを足元に落としてみた。
「うお!!」
着水して巻き始めるといきなりきた。40アップである。
気を良くして、ピッチングで5mほど先へ送り込んでみる。もちろん護岸の際へ。
「フィッシュ!」
連続ヒット!今度は45アップ!
こ…これは一体!? 続けて護岸際へ送り込むと50アップが!
ワンキャスト、ワンヒット!連続だ!ホントに起きるものなのだ!
沖に向かってキャストしてみると、何かに引っ掛かった。
アサザに絡んでいるようなのだ。外れないかなぁ…と、強く引くと、なんと動く! バスなのであった。
試しにもう一度、同じ所に投げてみると、また何かに引っ掛かる。
今度は藻か?…と、強く引くと、またしても動く! バスなのである。
連続して食ってくる。次々と釣れてくる。これが本当の爆釣である。

夢中でキャストを続けた。
気がつくとすでに2時間以上が経過していた。バスのバイトでルアーはボロボロになり、すでに4個めのハーフスピン。
50アップが4匹、45アップが11匹、40アップが34匹!
夢を見ていたのか。そう錯覚するほどの爆釣である。
しかもコバッチーは釣れてこない。デカいヤツばかりなのである。
トーナメントでこの釣果だったならば、並居るバスプロ達も泡を吹いて倒れるだろう。
バスに噛みつかれてポロポ
ロになったハーフスピン
記念の4つのハーフスピン

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