徘徊する者…
今回は投稿されてきた話を紹介。ここでは仮にH美さんとしておく。H美さんには3人の子供がいるが、その子供達と共に体験した出来事である。住んでいるのはアパートタイプの部屋で2階建て。数世帯が入っているという。
しばらく前のことになる。
その日は旦那さんの帰りが遅く、H美さんは子供達と居間にいた。子供はまだ小さく、一番上の子でやっと小学校に入ったくらいである。子供を風呂に入れて、居間でパジャマに着替えさせていた。
一番上の子がおかしな事を言い出したのだ。
「パパが帰っとるよ。」
「なんで? まだ帰ってないよ。」
「だって今あそこに誰かおったよ。」
しかし旦那さんは仕事で夜11時過ぎにならないと帰ってこないのである。まだ帰ってくるはずがない時間だった。H美さんは子供を怖がらせてはいけないと思いながらも、ついつい言葉が口をついて出る。
「パパはまだおらんのんよ。あんた、何見たん?」
子供は震えながら抱きついてきたという。
「何も見てない…何も見てない…」

そんなことがあってからしばらくの間、不思議な現象が続けて起こっていた。
夜、2階で子供達だけでビデオを見ようとしていた時に、今度は真ん中の子供が霊の手を見たという。
旦那さんが1人で寝ていた時、何かの気配を感じて目を開けると、そこに何かがいたという。何かはわからない。夢だったのかも知れない。
しかし何度も何度も、日を変え、人を変え、何かを見るのだ。
台所を白い布のような座布団くらいのかたまりが飛んでいたり、廊下の方をドアのガラス越しに白い影が横切って行ったりしたという。
確かに何かが居るようなのである。
最近になって隣の部屋の家族が引っ越していった。
春になると新婚さんが越してくる予定になっているが今は誰も住んでいない。
それなのに夜遅くになると隣の部屋の階段を誰かが上っていく足音がするのだ。足音ばかりではない。何か物を動かすような「ゴトンッ!」という音をH美さんは何度も聞いている。旦那さんも物音を聞いていて不思議に思っていたということをH美さんは後になって知った。

以前から姿を見せていた怪しい影が、空家となった隣の部屋へ行き、夜な夜な歩き回っているのだろうか。

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