| 憑かれた社屋 |
僕や友人のKらがかつて働いていた会社のの社屋は3階が寮になっていた。 その寮には若い社員のほとんどが住んでいたが、この社屋には不思議な出来事が続いた。 窓の外を女の人が歩いていた。しかしそこは3階の窓だったとか。 また社屋は3階建てで2階が事務所、3階が寮と倉庫になっていたが ある時、アルバイトの女の子が倉庫に入ると真っ白い女が倉庫の奥をうろついていたとか。
寮の各部屋のドアノブはL字型をしている。ドアを開く時には90度回して開くのだが、その時には ノブが動く様子がハッキリとわかるタイプのドアだ。 そのドアノブが誰も触っていないのにゆっくりと動く…。 決してドアを開けようとしないそうだが大体2回くらい確かに動くという。 まさかそんなことが、と僕は思ったがそんなある日の夜。 僕は部屋でひとりテレビを見ていた。 ふっとした気配に振り返るとドアノブが下がっていた。 スー…。 やがてノブは戻り、それっきり何も無かったように静まり返った…。
そこには何も存在しなかった。 ドアを押し開ける時、僕はノブに手をかけなかった。 つまり、確かに何者かがドアノブを押し下げていたのだ。 しかし廊下には人影は無かった…。人間以外の何者かがドアの向こうに潜んでいたのか…。 それはみんなが目撃していたあの白い女の霊だったのかも知れない…。
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