憑かれた社屋

僕や友人のKらがかつて働いていた会社のの社屋は3階が寮になっていた。
その寮には若い社員のほとんどが住んでいたが、この社屋には不思議な出来事が続いた。

窓の外を女の人が歩いていた。しかしそこは3階の窓だったとか。
また社屋は3階建てで2階が事務所、3階が寮と倉庫になっていたが
ある時、アルバイトの女の子が倉庫に入ると真っ白い女が倉庫の奥をうろついていたとか。
この女は寮の廊下にも出現するという。
会社の前が墓地なので、その墓に潜む女の霊が現れて  
建物の周りを徘徊しているのかもしれない。

そんな頃、社内である噂がひろまっていた。
夜中に寮のドアのノブが動き出すというのだ。
寮の各部屋のドアノブはL字型をしている。ドアを開く時には90度回して開くのだが、その時には
ノブが動く様子がハッキリとわかるタイプのドアだ。
そのドアノブが誰も触っていないのにゆっくりと動く…。
決してドアを開けようとしないそうだが大体2回くらい確かに動くという。

まさかそんなことが、と僕は思ったがそんなある日の夜。
僕は部屋でひとりテレビを見ていた。
ふっとした気配に振り返るとドアノブが下がっていた。
スー…。
やがてノブは戻り、それっきり何も無かったように静まり返った…。

(噂は本当だったんだ…。)
僕はその日からドアのロックを外してまた動き始めるのを待った。
(今度は、正体をつきとめてやる。)

そしてついにその日が来た。
ドアノブか動き始める。
僕はすぐさまドアのそばに駆け寄った。そして…

スー…。
ドアノブが下がった瞬間!
ドーン!!
ドアを思いっきり押し開けた!!

そこには何も存在しなかった。
ドアを押し開ける時、僕はノブに手をかけなかった。
つまり、確かに何者かがドアノブを押し下げていたのだ。
しかし廊下には人影は無かった…。人間以外の何者かがドアの向こうに潜んでいたのか…。
それはみんなが目撃していたあの白い女の霊だったのかも知れない…。

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