子供が見ていたもの

以前にも投稿があったH美さんから、また体験談が届いたので紹介する。以下はH美さんの手記である。

11月頃、シーバスを狙いに、家族で夜遅くに堤防に行ってた時の事。
そこは、レジャー用のボートが主に停めてあるマリーナで、海の反対側には、整備された広場があるような所。
パパ達は釣りをしていて、私は5歳になる娘のU希と、それを見て待っていた。何となく夜だし、後ろの広場は暗いしで、ちょっと薄気味悪かった。
U希が、後ろの広場を見ながら、
「あそこにお母さんと子どもがおるよ。ほらほら、ふわふわしょうるじゃん?」
と言い出した。
いったい何を見てそんなことをいうのかなぁ…木の枝が町の灯りにぼんやりと浮いて見えるからかなぁ…と思いながら、
「どこ? ママには見えないよ」
と、問うと
「ほら、あそこ。ふわふわしょーるよ。遊びょうるんかなぁ」
とU希。なんだか怖くなってきたけど、U希には怖い気持ちを見せないようにして、
「ようわからんわー…」
とだけ言って、そこを2人で離れた。いったい何が見えていたんだろう…

また別の日。今度はお昼に芦田川に行った時のこと。
その日は雨が降っていて、寒い日だった。ホントは海釣りに行きたかったんだけど、この雨では無理だろうということになり、海で食べようと用意していたカップラーメンを芦田川の土手で食べることになった。
雨は結構降っていたので、橋の下の雨がかからないところに行って、カセットコンロで湯を沸かして、ちょっとした遠足気分で食べていた。そしたらまたU希が、橋脚の所を見ながら、
「あれ何? あそこになんかおるよ。ほらあそこ…」
またかと思いながら、
「どこ? それって上の方? 下の方?」
と聞いてみた。ちょうど、橋脚の下の所に刈った草が盛ってあって、ちょっと見ようによってはキツネみたいかも…と思ってきいてみると、そうじゃあないらしい。

「上の方」
と言う。橋脚に落書きがしてあったから、そのことかな。と思って、
「それってじっとしてる? 動いてる?」
と聞くと、
「動いてる。ほら、ふわふわしとるよ」
どうやら、落書きでもないらしい。これって、U希にしか見えないもんが見えてるんかな…まさかね…と思っていると、
「あ、あれ、お母さんと赤ちゃんだ。でも、赤ちゃんまだ生まれてない。あ、お母さん、死んだんだ。首を絞められて死んだんだ…U希ちゃんになんか言ようる。でも、内緒話じゃけー、何言うるんか分からん」
話を作って言ってるんかなぁ…でも、そんなことU希が作り話で言えることなんだろうか…作り話にしては妙にリアルで、薄ら寒い雰囲気が漂っている…

しばらくしてから、
「もう、おらんようになっとる。きっと帰ったんじゃね」
と。子供には、大人に見えない世界が見えるのだろうか…。


超心理学コーナーへ  トップへ戻る